パッキーカードとはいったい何?有名な理由と使われなくなった経緯
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パッキーカードは、パチンコ店で使われていた代表的なプリペイドカードの名前です。
パッキーカード登場以前は、現金でパチンコ玉やコインの貸し借りをするのが一般的でした。
ただ、現金で貸し借りを管理した場合、お店側の不正を働けば、どれくらいのお金がパチンコ業界に流れているかわからなくなってしまいます。
課題の解決の為パチンコ用プリペイドカードとして作られたのがパッキーカードです。
しかしながら偽造や不正なデータの書き換えが相次ぎ、姿を消すことになったのです。
不正な会計を防止するために作られたのがパチンコ用のプリペイドカード
パチンコはお金が必要となる遊戯です。
最初はカウンターで現金と引き換えでパチンコ玉やコインを貸し出していたパチンコ店ですが、時代が進み、パチンコが人気になればどんどん自動化しなければサービスが追い付かなくなります。
いきおい、パチンコ玉やコイン貸しが自動化できる機器が作られ、全国に普及していくとことになります。
問題は、会計を自動化するほど、お店にどれだけのお金が入り、どれだけ支出があったかがわからなくなっていったことです。
お店が不正を働いても、自作自演でごまかしているのか、盗難や紛失などのトラブルなのか見分けるのが困難だったからです。
1990年代はネットの普及がようやく始まり出した時代でもあったため、直接お店にお金を支払うのではなく、プリペイドカードの購入を挟んでお金の流れをチェックしようという案が浮上しました。
そして、行政、メーカー、ホール側が協力する形でパチンコ用のプリペイドカードが生まれたのです。
パチンコ用プリペイドカードの代表が日本ゲームカード株式会社のパッキーカードで、一般的な名前として知られるようになりました。
データ改ざんや偽造で巨額の被害を生んだ
パッキーカードは全国的に普及していきましたが、同時にトラブルも生み出すようになります。
パッキーカードはプリペイドカードの磁気を読み込んでお金のデータを管理する仕組みでしたが、仕組みさえわかればデータの改ざんや偽造も簡単だったためです。
巨額の偽造が発覚して裁判になったケースもあり、社会的な問題となりました。
結果として誕生から数年でカード会社は630億円と言われる巨額の被害を受けることになり、よりセキュリティが厳しいトークンやICカードに置き換わっていったのです。
CR機の普及とともに誕生し一人消えていったプリペイドカード
パチンコ用プリペイドカードはスマートで透明なお金の流れ、省力化のために生まれました。
CR機の導入とセットでプリペイドカードが普及したものの、不正利用の問題でプリペイドカードは姿を消すことになります。
ICカード版のパッキーカードも作られていますが、パッキーカードは一時期主流だったプリペイドカードとして記憶している人が多いのです。

管理人 グリ将軍
記事の監修者
オンラインカジノ歴20年以上のベテランプレイヤー。『ハイローラーといえばグリ』と称され、数十万ドルを賭けるプレイで数々の伝説を生む。自己管理を重視する哲学を持ち、収支管理や精神コントロールの重要性を発信。現在はその経験を活かし、当サイトの編集者兼監修者を務める。
